今月1日に日高川町の寒川地内で開催されたイベント「寒川ワンダフルナイト~ホタルと竹キャンドルの夢のコラボ~」に行ってきた。2011年9月の台風12号豪雨被害からのホタル復活を願う4年目のイベント。多くの家族連れらが詰めかけ、にぎわっていた。

 昼の部はアユのつかみ取りなどがあり、子ども向けの内容。アユのつかみ取りには5歳の娘も参加させてもらい、楽しく過ごさせてもらった。午後7時開始の夜の部では寒川邸と寒川神社周辺に昨年より1000個多い約5000個の竹キャンドルが登場。明るいうちに会場へ到着すると、竹にミッキーマウスのような形のくり抜きが見られ、来場者を飽きさせない工夫もあった。日が完全に暮れると、竹筒などにともされたロウソクが幻想的に暗闇を照らし、思っていた以上の光景にうっとり。一般の来場者も大満足だったのではないだろうか。

 「ホタル復活を願う」という思いを観光に生かすというのが、素晴らしいアイデア。それに、これだけの準備を地元区の有志が中心になって担うというのも、すごい熱意だと思う。自然と昭和の時代を感じさせるレトロな風景。「泊まりで来て、ゆっくりしたい」と妻や娘も喜んでいた。

 特集用に写真を撮っていると、「ぜひ、参加してください」と気さくに声をかけてくれた。娘がアユを取れずにいると優しいスタッフがすぐに2匹捕まえ、袋に入れてくれた。食事を提供するスタッフらの温かいおもてなしも印象に残り、来場者の心をつかんでいたように感じた。筆者はスリッパ(ホタルッパ)飛ばしに参加し、上位入賞、賞金をゲット。「また来年も」と思わせてくれるイベントだった。(賀)