食品衛生法の改正により、2021年6月からHACCP(ハサップ)の考え方を取り入れた衛生管理が義務化されるのを前に、県内でも各地方ごとに県食品衛生協会主催の小規模な飲食店等を対象とした講習会がスタートした。29日には日高地方で最初の講習会が印南町公民館で開かれ、飲食店や旅館の経営者ら約30人が参加。御坊保健所衛生環境課の橋本仁さんから、衛生管理の基礎講習と衛生管理計画の作成等について説明を受けた。

 HACCPは食品製造の現場で問題のある製品の出荷を未然に防ぎ、飲食店では食中毒を防ぐため、菌や異物の混入など食品の危害要因を科学的に分析し、それを除いたり低減する工程を継続的に管理・記録しておく衛生管理法。国内では法改正に伴い20年にHACCPが制度化され、1年間の経過措置を経て21年6月からすべての食品等事業者がHACCPに基づく衛生管理が義務づけられる。

 飲食店等の事業者は食品を取り扱う際、調理器具の衛生状況、調理従事者の健康状態等を点検することが求められる。具体的には、原材料の仕入れ時の品質や従業員の健康、冷蔵庫内の温度設定、トイレの洗浄状況、調理器具の衛生状況などをチェックする計画書を作成し、食品を取り扱う際はすべてを確認のうえ、記録として残し、振り返りと見直しに活用しなければならない。

 講習会ではHACCPを取り入れた衛生管理についての講義、自店の衛生管理計画作成を演習する。御坊保健所管内では今後、7月9日と8月1日に御坊保健所別館、9月10日に由良町商工会、同25日に日高川交流センター、11月12日、12月12日、来年2月20日、3月9日に御坊保健所で開かれる。時間はすべて午後2時から4時まで。受講の申し込み、問い合わせは御坊保健所衛生環境課内の日高食品衛生協会事務局℡0738―24―3617。