スマホのQRコード決済。PayPayや楽天ペイ、LINEPayなど、さまざまなサービスが乱立し、日高地方でもフランチャイズ以外の小売店でも導入され始めている。
デジタルマーケティング事業のナイル㈱(東京都)のスマホユーザー向けアンケートによると、QRコード決済を利用している人は40代は4割、50代は3割、60代は2・5割と半分を切るが、20代は7割、10代、30代で6割と若年層を中心に高い。利用しているサービスは100億円還元で大々的に宣伝した効果かPayPayが最も高く、次いで楽天ペイ、LINEPayとなっている。店側としては初期費用、手数料も無料のところが多いこともあり、1つのサービスだけでなく複数を取り入れているところも多い。
キャンペーンなどで還元率が高いため筆者も積極的に利用している。レジでの会計時に店が用意したQRコードを読み取り、表示された画面で金額を入力し、店員に画面の金額を確認してもらったうえで、「支払い」ボタンを押す。その作業も少し手間ではあるのだが、店が掲示するQRコードが複数になることで、読み取り時に異なるコードを認識してしまい、エラーが出ることも。今後、各店がさまざまなQRサービスを取り入れると、よりコードが並ぶことになる。
QRサービスの乱立は利用者にとっては、複数のアプリを入れなければいけないという不便さがある。そんな中、国や複数の企業などでコードを統一する動きも出ている。コードの統一は他国ではすでに行われている。キャッシュレス後進国の日本がどこまで追いつけるのか、また現金主義の日本でどこまで広がっていくのか注目したい。(城)