印南町印南、いなみっ子交流センターで開設している印南町ひまわり教室(育児教室)が17日、津波の避難訓練を行い、利用者の0~2歳までの乳幼児と母親、支援員、役場職員合わせて20人が参加した。

 同センターは乳幼児と保護者を対象に、さまざまな遊びを通して親子が触れ合う場。年間通してボール遊び、食育、クリスマス会など多彩な催しを行っているが、同センターが津波の浸水エリアとなっているため、もしもの場合に備えて近くの高台(海抜27㍍)となる印南避難センターまでの経路を知っておこうと、避難訓練は4年目となった。

 交流センターから避難センターまでの距離は約650㍍。母親は子どもの手をつないで歩いたり、抱っこやベビーカーに乗せたりして避難。道中は坂道があって大変だったが、子育て中のママさんは強しで、張り切って歩いていた。避難センター到着後は、5基あるかまどベンチや施設内の備蓄倉庫、授乳室などを見学。試食用に非常食の配布もあった。

 結婚を機に大阪から夫の実家の印南町に引っ越してきた木村理佐さん(36)は、娘の由理ちゃん(2)と一緒に参加し、「普段から避難ルートを知っておくことは大切だと思います」と話していた。

写真=乳幼児を抱っこやベビーカーで避難させる母親ら