松洋中学校(阪本芳造校長)の2年生50人は15日から17日までの3日間、美浜町や御坊市などの23事業所で職業体験を行った。

 生徒に人気があったのは保育士で10人、次に介護関係で9人が体験。ほかは販売や飲食店、自衛隊などさまざまな職種を選択していた。

 御坊市の㈱旭商会名屋給油所では、山下幸誠君と松尾青空(はる)君が、給油や洗車、配達などを体験。二人は「忙しくて、トラックのお客さんが多いことに驚いた。窓の拭き方など、早く、きれいにする方法があって、お客さんが気持ちよく帰れるよう応対していることが分かりました。いい経験になりました」と進路の検討材料を増やしたようだった。山澤卓也店長は「元気に積極的に働いていた。笑顔で接客し、お客さんの評判もよかった」と話していた。

 日高新報社では太田茉友さんが体験。初日は新聞ができるまでの流れを見学し、2日目は記者に同行し、籔内美和子美浜町長にもインタビュー。3日目はカメラと手帳、ペンを手に取材に挑戦。飛鳥美容室や㈱旭商会で職業体験中の同級生の写真を撮り、インタビューを行った。本が好きで新聞をよく読むという太田さんは、「新聞が刷り上がるのを初めて見ました。人の話を聞くのが好きなので、取材が一番楽しかったです。将来の選択肢の1つにしたいと思います」と笑顔を見せていた。

写真=職業体験中の山下君㊧と松尾君に取材する太田さん(旭商会名屋給油所で)