美浜町吉原の和歌山県御坊自動車学校で15日、普通自動車運転免許を取得しているものの運転経験が少なかったり、運転から遠ざかっていたりする人らを対象にした「ペーパードライバー講習会」が開かれ、51歳から72歳までの男女4人が受講した。

 春の全国交通安全運動期間中に、指定自動車教習所として地域の交通安全に貢献しようと企画。指導員がマンツーマンで、それぞれ約50分間指導に当たった。

 受講者は日常点検の方法について、あらためて説明を受けたあと、校内のコースで運転実技に臨んだ。助手席の指導員からアドバイスを受けながら慎重に車を走らせ、運転の勘を取り戻していた。

 受講者のうち、2年ほどのブランクがあるという美浜町三尾のパート藤原由美子さん(51)は、「もともと苦手で、以前も家の近くだけだったのですが、カーブで対向車とミラーが当たる事故に遭ったり、ブレーキとアクセルを踏み間違える報道を見たりし、不安になって運転しなくなりました。今回なかなかこんな機会もないし、勇気を出して受講しました。自信をつけて、周りに迷惑をかけないように、またハンドルを握りたい」と話していた。

写真=緊張しながらハンドルを握る藤原さん