南紀白浜空港(白浜町)の民間運営が1日からスタートし、空港で記念式典が行われた。運営する会社は㈱南紀白浜エアポート(白浜町才野、岡田信一郎代表取締役社長)。式で岡田社長が「国内外のチャーター便の増加、新規路線の確保を進め、地域とともに発展しながら歩んでいきたい」とあいさつした。事業としては、紀南地方を中心とした観光資源と羽田線を活用した誘致戦略などを挙げている。
これまで同空港は県の直営だった。羽田線が一日に3往復しかなく、年間約3億円の赤字となっていた。同社との契約では、10年間で24憶5000万円を「サービス購入料」として支払うことになるが、運営に穴埋めしてきた金額の2割程度が削減する。
式には関係者ら約70人が出席。仁坂吉伸知事は「経営や営業に優れた企業の力を借り、地元が元気になっていくことを期待したい」とあいさつ。岡田社長は「IT企業の進出、パンダの誕生、串本にロケット発射台の決定など、紀南には明るい話題がたくさんある。空港の利用者も増えていくことが期待される。今後は東京と白浜を結ぶ羽田線の機体の大型化や増便について、エアラインに要望活動を行っていきたい」と意欲的に語った。最後はテープカットで締めくくった。
今後の具体的な事業展望としては、首都圏、東北、欧米豪露、ビジネスパーソンの新たな顧客層の呼び込み、曜日や季節偏差を解消したオフシーズンの底上げなどとしている。2021年7月には新ターミナルも竣工させ、17年度の利用者数13万人から28年度には25万人と倍増させ、38年度にはさらに5万人を上乗せした30万人とする目標を示した。
写真=岡田社長(左から2人目)、仁坂知事(同3人目)らがテープカットで民営化のスタートを祝う


