注目されていた新しい元号が1日に「令和」と発表された。典拠は万葉集で、「初春(しょしゅん)の令月(れいげつ)にして、気淑(きよ)く風和(かぜやわら)ぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かお)らす」の文言から引用された。当地方特産の梅と関わりが深い元号。人々が美しい心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が込められているという。

 筆者は「令」という漢字は「命じる」という意味しか頭に浮かばず、最初に聞いた時はしっくりとこなかった。その後にテレビ報道などでその意味が説明され、すぐに「いい元号だ」と思った。梅に関係があるほか、和歌山の「和」の字も入っているのもいい。

 実際に新元号の時代が始まるのは天皇陛下の退位に伴う新天皇が即位される5月1日午前0時からだが、発表されたのは新年度がスタートする4月1日。企業では入社式が行われ、新時代を背負う青年たちにとっては「これから頑張るぞ」という気持ちにをさらに高めたに違いない。国民からは「平和で安らかな時代に」「経済が良くなってほしい」「暮らしやすい時代を期待する」などという声が聞かれたが、もちろん元号が変わっただけではそれを達成することはできない。やはり絶え間ない努力が必要だ。

 安倍晋三首相は談話で「見事に咲き誇る梅の花のように、一人一人の日本人が明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そうした願いを込めた」と語った。

 梅は厳しい冬の寒さを耐えて、きれいな花を咲かせる。「令和」は、これからの時代を生きる日本人の心意気である。(雄)