「タクシー運賃の事前確定サービスを年内解禁へ」というニュースが目に留まった。報道によると、国土交通省がタクシー運賃のルールを見直し、乗車前に運賃を確定するサービスを全国で解禁するという。目的地に到着するまで費用が分からないとの乗客の不安を取り除き、利用者増、訪日外国人客も安心して乗車できるようにするのが狙いだそうだ。ITが発達したいまなら、技術的にはそう難しくはないと思う。
家族で県外へ出かけたときやカメラやパソコンなど重たい仕事道具を持っての出張の際には、タクシーをよく利用する。待ち時間なくすぐに出発できる、歩かずに目的地のすぐ近くまで運んでくれるなどのメリットが大きいからだ。ただ、土地勘のないところでは、目的地までの距離感がスマホなどを使っても大体でしかつかめず、料金がいくらかかるかわかりにくいのが問題。以前、大阪で「5000円以内で行けるのなら乗るけど」と利用してみると超過し、不快感を覚えた経験もある。予算をオーバーするなら違う方法を考えるだけに、嫌な思いをしたことを忘れない。
金持ちでない限り一応の予算があり、その枠内で行動する人が多いだろう。例えば寿司屋。回転寿司に入りやすいのも明瞭な会計が一因だと思う。もっと広くいえば、見積もり、工期などはいくらかかるか、いつ着工で完成かを事前に提示してくれるからこそ契約が成立し、「先に知らせる」行為は顧客との商談をスムーズにする役割を果たしている。
売り手と買い手には信頼関係も必要。先に知らせる、即ち情報公開は日常生活でも大切であり、「聞いてない」「思っていたのと違う」とならないよう気をつけたい。(賀)


