大型再生可能エネルギー発電事業を展開するパシフィコ・エナジー㈱(東京都港区)が、御坊市、日高町、美浜町の沖合に「和歌山西部洋上風力発電事業(仮称)」を計画している。事業の検討段階となる環境保全の配慮事項をまとめた「計画段階配慮書」を作成し、27日から市役所など関係市町役場で縦覧がスタートした。

 2012年7月に固定価格買取制度が施行され、再生可能エネルギー発電の積極的な導入が推進されている中、同社は、好風況が見込まれることと、比較的水深が浅い日高町から御坊市、美浜町沖に大規模な着床式風車の設置を計画。純国産の再生可能エネルギーによる電気を供給することにより、エネルギー自給率の向上、安全で安定した電気の供給、地球温暖化防止に寄与するとともに、風力発電事業を通じて地域活性化への貢献、地域との共存を目指すとしている。環境影響評価法の対象事業であるため、長期間に及ぶ手続きが必要で、まずは事業検討の初期段階での取り組みの配慮書の縦覧となる。

 総出力は最大75万㌔㍗で、風力発電機の単機出力は5000㌔㍗~1万2000㌔㍗を予定し、最大で150基の設置基数となる。順調に進めば2025年以降の運転開始を予定している。

 縦覧は市役所、日高町役場、美浜町役場、御坊保健所、県庁の5カ所。4月25日までで、環境保全の見地から意見を持っている人は備え付けの意見書に記入し、5月9日までに郵送すればよい。意見を反映し、調査の計画や手法をまとめる「方法書」の作成など次の段階に進んでいく。

 洋上風力発電はヨーロッパなどで進んでいる。国内では大規模発電施設の計画は複数あるが、稼働はまだないという。