「梅は日本人にとってなじみの深い食材だが、料理に使えるとしたら茶漬けやおにぎりぐらい」。そう思っている人も結構多いかもしれない。事実、筆者もみなべ町を担当するまではその程度だった。しかし、アイデア次第で多くの料理に使える。以前、梅酢で漬けた焼き鳥を食べたことがあったが、「あっさりとした味で、これは絶品」とうならされた。あまり知られていないレアな使い方になるが、自作の焼き肉のタレづくりにも活用できるという。作り方は梅干しの果肉が温まる程度に焼き、それをポン酢に加える。さらに豆板醤(トウバンジャン)を入れて完成。実際にこのタレでいつも食べているという住民は「食欲をそそる。病みつきになる」と一押しだ。一度試してみようと思っている▼みなべ町では梅の消費低迷を打開しようと、梅を使った料理の普及に取り組んでいる。レシピ本「31日の梅レシピ」も発刊。町内の料理グループらも製作に関わり、31品の料理が掲載された。監修したフードスタイリストの飯島奈美さん(東京)は「調味料としても活用できる。ぜひ、家庭でつくって」と話した▼10日には高校生の梅料理コンテスト「UME―1フェスタin梅の里~第4回グルメ甲子園~」が開かれた。県内外から15校23チームの応募があり、書類選考で選ばれた10チームが出場。いろんな料理に梅が使用され、若者の発想の柔軟さには感心させられた▼しかしながら、梅料理はまだまだ全国的に普及していない。理由の一つには、梅料理を扱っている飲食店があまりにも少ないからではないだろうか。梅の本場のみなべ町でもあまり見当たらない。手軽に作れるレシピは増えている。今後はそれを食べられる店が増えていくことを期待したい。(雄)


