定数11に対して現職10、新人2の計12人が立候補し、1人超過の少数激戦を繰り広げてきた日高町議選は3日に投開票され、新町議11氏が決まった。トップは587票の辻村昌宏氏で2期連続。地元萩原の結束を頼りに、スポーツ関係など幅広く支持を得た。新人2人はいずれも出遅れで苦戦したが、宮本雅文氏が小浦区のバックアップを受けて最下位に滑り込み、最後まで知名度不足が響いた湯川克巳氏が涙をのんだ。当日有権者数は6415人、無効票は47票。

萩原の辻村氏の選挙事務所には多くの支持者が集まり、トップ当選の一報に歓声と大きな拍手に包まれた。
孫の仁君(6)と玲ちゃん(1)から花束を受け取って笑顔いっぱい。橙伊多朗事務長(73)の発声で万歳三唱し、2期連続トップ当選の喜びを分かち合った。辻村氏は「前回票を何とか減らさないようにと思っていたが、上回ることができたのは皆さんの努力のおかげです」と厚い支援に感謝。「支持者の期待を裏切らないように4年間頑張ってきた。無投票ムードだったが、選挙は4年間をどのようにみてくれているかの目安だと考えて腹をくくって頑張り、皆さんのおかげでこのような結果を出せた。そしてここからがスタート。選挙を通じてお叱りや励ましの言葉をいただいた。遠慮なく悪いところは言っていただき、自分自身を律していきたい」とあらためて決意を示した。

孫からもらった「おじいちゃん、せんきょがんばってね」と書いた手紙をお守りにして戦ったのも勝因の一つと笑い、今後4年間は「教育の充実、生活の中でおろそかにできない一次産業の発展、防災力の向上、高齢化の中で健康長寿社会の実現に取り組んでいきたい」と抱負を述べた。