1970年に開催された大阪万博では、いまの携帯電話のはしりであるワイヤレステレホンが登場し、人気を集めたという。会期中、約60万人が未来の電話を体感した。筆者はまだ生まれていなかったが、当時体験した人の中で、48年後の現在、携帯電話やスマホが当たり前に普及し、生活になくてはならないものになっていると考えた人は少なかっただろうと想像する。一気にというわけにはいかないが、科学の進歩は着実に一歩ずつ前進しているとあらためて感じさせられる。

 16日に御坊市立体育館できのくにロボットフェスティバルが開催された。小中学生はロボット選手権全国大会の舞台でもあり、東北から九州まで、地区予選を勝ち抜いた選手たちが真剣勝負を繰り広げた。高専ロボコン部のパフォーマンスのほか、スーパーロボットショーではAI搭載の人型ロボットのサッカー対戦が披露され、自らの判断で動く最新技術を目の当たりにした。まだまだサッカーと呼べるまでには至っていないが、2050年にサッカーワールドカップチャンピオンに勝利することを目標に日々、世界で技術改良されている。いまは「無理やろ」と思っている人が大半だろうが、実現する日はそう遠くないようにも感じる。

 来賓の世耕弘成経産大臣は、2025年の大阪万博ではAI搭載ロボが案内役など会場で当たり前に活躍するようにしたいといわれていた。考えただけで夢が広がるし、ロボット好きの子どもたちには大きな刺激になったことだろう。同時に、「人の働く場が少なくなっていくのでは」「人がロボットに支配されないか」、そんな不安もよぎる。明るい未来は、人とロボットの共存社会にある。(片)