新年号の編集会議で、「平成最後の年」にちなんだ企画案がいくつか出された。平成とは、どんな時代だったのだろうか、少し振り返ってみよう。
元年から始まったものといえば消費税。3%からスタートし、9年に5%、26年に8%に増税された。便利になったことで真っ先に挙げられるのは、やはり携帯電話(スマホ)。7、8年ごろから爆発的に普及し、いまや小学生でも持っている時代となった。インターネットサービスも一気に発達。ネットにつながれば、買い物は自由にできるし、何でも自宅から注文可能。外に出なくても生活できる。7年の米を皮切りに、酒(15年)、風邪薬(21年)など買えるようになったのをはじめ、ATMが設置されてどんどん便利さが増したコンビニ。消えたものでは公衆電話、ポケベルが思い浮かび、完全週休2日制の増加など働き方改革、LCCや電気自動車など移動手段の発達、発展などの一方、不景気など暗い一面もあった。
昭和の最後が中学3年生で、平成に入って高校、大学を卒業して8年にこの会社に入社した筆者。取材を通じて感じる「平成」は携帯電話やインターネットの普及で格段に仕事がしやすくなったということだ。逆に個人情報の取り扱いが厳しくなり、手続きのようなものが増え、何でも「許可」が必要になるなど以前はなかった〝仕事〟が増えたのも大きな変化である。
物が豊かになった半面、暮らしの満足度は減ったような気がする30年間。技術の進歩に人間の進化が追いつけなかったのかもしれない。新しい元号の時代は、もっと心の豊かさも感じられるようになればと願っている。(賀)


