インドネシアのスラバヤで13日、スラバヤ工科大学主催の国際生物学会議が開かれ、ポスター発表で和歌山高専(角田範義校長)専攻科エコシステム工学専攻1年生の井元誠志さん(丹生中学校出身)が最高の最優秀賞に選ばれた。

 インドネシアを中心に周辺国の大学生や研究者らが集まって成果を発表する会議。ポスター発表には34人が参加した。

 井本さんの発表は「メチロバクテリウムFD1株由来ホルムアルデヒドジスムターゼ遺伝子(fdm1)の大腸菌での発現と酵素fdm1の精製」。毒性の強いホルムアルデヒドを分解する酵素の発見と精製したことをまとめたもの。シックハウス症候群対策や工場の排水対策、医療分野で使われるホルマリンの処理などに貢献できる研究。参加者らに英語で発表し、見事最優秀賞1人に選ばれた。

 受賞に際し「国際会議でこのような賞を受賞できて光栄に思います。これからこの研究をさらに発展させていきたい」と話している。

写真=賞状を手に井元さん