先月、美浜町和田地内の路上で倒れた急病の女の子に対して的確な措置を行い、命を救ったとして日高広域消防本部は17日、同町内に住む男女4人に救急救護功労で感謝状を贈った。現場に居合わせた人による早期の心停止認識、通報、一次救命処置が奏功。4人は連携し、見事な救命リレーを展開した。

 表彰されたのは、いずれも同町和田、看護師で北出病院勤務の松島律子さん(40)、同じく看護師で日高病院勤務の宇戸さゆりさん(58)、農業で消防団員の中井秀幸さん(60)、地方公務員で町役場に勤める津村直希さん(29)。

 消防によると、7月21日午後6時ごろ、和田の町公民館入山分館近くの路上で、歩いていた10代の女の子が意識をなくして倒れ、駆けつけた松島さんが心肺停止を確認。心臓マッサージを行うとともに、周りの人に119番通報とAED(自動体外式除細動器)を依頼した。それに応じて中井さんが通報、津村さんが入山分館からAEDを運び、宇戸さんが松島さんを補助。AED使用後、女の子は意識を取り戻し、到着した救急隊によって御坊市内の病院に搬送された。現在、順調に回復しているという。

 消防本部での表彰式では小西威寿消防長が一人一人に感謝状を贈呈。「皆さんの強い気持ちと行動で、1人の少女の命が救われ、最高の結果につながりました。いわゆるバイスタンダー(現場に居合わせた人)による早期認識と通報、一次救命処置の重要性を広く地域住民に知らせ、救急隊員にとっても大変な励みになるもの。今後とも救命救急へのご協力をお願いします」とお礼を述べた。

 救急救護功労は1983年の業務開始以来初の表彰。4人は「女の子が助かってよかった」と笑顔を見せ、松島さんは「このことをきっかけに、死戦期呼吸(心停止直後に見られるしゃくりあげるような呼吸)、救命処置やAEDについて、住民の皆さんに知ってもらえれば」、宇戸さんは「私はサポートしただけ。近くにAEDがあったのが幸いでした」、中井さんは「近くにプロ(看護師)がいてよかった」、津村さんは「また同じようなことがあっても落ち着いて行動したい」と話していた。

写真=感謝状を受ける松島さん、宇戸さん、中井さん、津村さん(左から)