由良町里、中紀バス㈱(高垣太郎社長)は、今月から日曜・祝日の一日限定2便で、大引の白崎海洋公園行きの路線バスを約20年ぶりに復活させた。近年、町内への観光客が増加する中、同公園から強い要望を受け、地域活性化の一助になればと運行。観光客や地元住民の足となる交通網の充実で、一層の観光振興につながると期待されている。
中紀バスでは1997年に同公園がオープンした際も、1年ほど白崎海洋公園行きの路線バスを運行していたが、利用客が少ないため廃線にしていた。同公園の指定管理者、㈱マレア・クリエイト(本社・東京都)の中西剛史取締役らは「町全体の観光客が増加中で、年間23万人にも上り、SNSなどを使ったPRで白崎海洋公園にも多くの人が訪れている。公園に来る交通手段としてバスも運行してほしい」などと、昨年秋、中紀バスに要望。同町と大学のふるさと協定を締結している摂南大学(大阪府寝屋川市)の観光ワークショップなどでも、交通網の充実が課題として挙げられていた。
中紀バスは地域振興に役立てればと同公園行きの路線バスを復活させることにし、ことし1月に国土交通省に運行申請を提出。先月、許可が下りた。
これまで「白崎線」のバスはJR紀伊由良駅を出発し、里、吹井、神谷などを通って大引漁港前の「白崎西」まで行って、折り返すルートだった。今回、白崎西から白崎海洋公園まで路線を延長して運行。バス停は同公園パークセンター横に設置している。
日曜と祝日ともに2便の限定運行。1便目は往路が午後1時47分に紀伊由良駅発、2時12分に白崎海洋公園着、復路が2時29分に同公園発、2時57分に同駅着。2便目は往路が午後3時5分に同駅発、3時31分に同公園着、復路が3時31分に同公園発、4時に同駅着となっている。運賃は同駅―同公園間で550円。JR利用の観光客や車に乗れない町内の高齢者らの乗車が見込まれている。
中紀バス運輸課の上平忠生課長は「利用客が多ければ、午前の便を増やすことなども考えていきたい」と話している。
写真=白い岩山をバックに公園内に設置されたバス停


