長らく停滞気味だった、美浜、日高、由良の3町の海岸線を走る県道御坊由良線の改良促進に、希望の光が見えてきた。

 3町ではことし5月に県道御坊由良線整備促進協議会を設立。関係機関と連携して県道の早期改良を目指していくことを申し合わせた。3町の海岸線と言えば、20年以上前に県が「キララ・ときめきロード」として拡幅、改良を推進。狭い1車線の道路を2車線にする事業で、当時は巨額の費用を投入して進めていたが、トーンダウン。現在は一部で少しずつ工事が行われている状況となっている。

 しかし、昔と比べて道路整備を必要とする状況が変わってきている。もちろん、風光明媚(ふうこうめいび)な海岸線を走る観光ルートしての活用はいまも昔も変わらないが、かつて想定されていなかった巨大地震などの災害対策の問題が出てきた。県道御坊由良線は、海岸沿いに点在する集落を結ぶ唯一の道路であり、災害時の支援道路、つまり〝命の道〟として強化が必要。現に美浜町三尾-本ノ脇では土砂崩れで一時通行止めになることも。もしもの災害時には長期にわたり集落が孤立する危険性もある。

 そんな中、同協議会が先日、仁坂吉伸知事に早期改良を要望。仁坂知事は「ど~んと予算を投入してはどうか」「県道御坊由良線については全部優先でしょ」と発言。リップサービス的なところもあるのかもしれないが、整備の必要性は十分理解している様子。しかも、無理なことは無理だというお人柄だと思うので、ああいった前向きな発言をしたということは、県道御坊由良線の整備に相当な力を入れてくれるものと期待している。(吉)