1日から7日までの全国安全週間で、和歌山労働局の松淵厚樹局長が5日、日高川町から広川町にかけて建設が進められているトンネル工事の現場で安全パトロールを行った。

 大きな事故につながりやすい建設業の労働災害防止に向け、和歌山労働局と御坊労働基準監督署(池山聖子署長)が合同で実施。湯浅御坊道路川辺第一トンネル北工事で、初めに日高川町中津川地内の現場事務所を訪れた。

 工事発注者の西日本高速道路㈱関西支社和歌山工事事務所、施工者の清水建設㈱関西支店の関係者を前に、松淵局長が県内や建設業の労働災害発生状況を説明。安全管理の徹底や熱中症の予防対策を訴え、「これを機に職場の一人一人の安全意識を高め、さらなる労働災害防止対策を進めてください」と呼びかけた。

 続いて工事の概要や災害防止の対策について聞き、建設現場に移動。建設重機と作業員の接触事故防止やトンネル内の換気について対策を視察した。

 川辺第一トンネル北工事は湯浅御坊道路4車線化で進められており、トンネルの長さは日高川町中津川から広川町上津木まで約2・6㌔。来年9月の完成を目指して工事が行われている。

写真=トンネル工事の現場で説明を受ける松淵局長㊧