御坊市が、安心して子育てできる環境づくりを目指して昨年6月1日、市役所2階に開設した御坊市子育て世代包括支援センター「にっこりあ」が、1年間の利用状況をまとめた。利用件数は1300件を超え、1カ月平均116件となり、好評ぶりをうかがわせている。育児不安や授乳など子育てに関する悩み相談が多く、妊産婦の不安解消に大きな役割を果たしているといえそうだ。
国が2015年に策定した少子化社会対策大綱では、地域の実情を踏まえながら全国で子育て世代包括支援センターの開設を目指すとしており、昨年、日高地方ではトップを切って設置した。
妊娠、出産、子育て期をサポートする拠点で、不安や悩み、困りごとなどさまざまな相談に、保健師や助産師らがアドバイス。出産前後の訪問活動や各福祉機関との連携などで切れ目のない子育て支援を展開している。
総利用件数は1392件。窓口での妊娠届や出生届の受理、来所相談、電話相談を受け付けているほか、助産師が産前産後1カ月の間に訪問してアドバイスを送っている。
相談は子育てに関わることが圧倒的で、「首が据わっているか見てほしい」「微熱があるが、受診した方がいいのか」「授乳がうまくいかない」「卒乳したいがどうしたらいいか」などが多く、率直な不安や悩みを相談できる場として利用されている。
相談者のプライバシーを守るために専用の相談室も設けており、約14平方㍍の広さに、カーペットとじゅうたんを敷き、テーブルを置いて気軽に話ができるようにアットホームな雰囲気。絵本や遊び道具、クッションなどもあり、子どもを遊ばせながら気軽に相談できるように工夫しているのも、利用が多い要因の一つといえそうだ。にっこりあでは「毎月100件以上の利用があり、浸透してきたと思います。出産や子育てには不安や悩みが必ずあると思いますので、どんなささいなことでも気軽に相談してほしい」と呼びかけている。

