美浜町の地方創生事業「日の岬・アメリカ村の再生とふるさと教育」の一環で、4月から英語を話せる小中高校生の語り部を養成する教室がスタートする。20日付1面に掲載の通り、日高地方の小学5年生から高校3年生までの15人が受講を希望。毎週日曜日に、英語と、三尾地区の移民史をはじめ県内の偉人、歴史などの教育を受けてもらい、外国人観光客のガイドができる、地域の歴史を語り継ぐ人材の育成を図っていく。
 大阪市には「大阪城公園を中心に大阪の歴史や文化に理解と愛着を深め、誇りを持ってビジターへ大阪のよさを伝える」ことを目的に活動するガイドのボランティアがいるという。外国語を話せる人もおり、国内外の観光客に好評のようだ。ガイドは定年退職者が多く、平均年齢は約70歳とテレビで紹介されていたのを観たことがある。語り部ジュニアとは年齢層がまるで違うが、とにかく観光客に満足してもらうためにはハード整備だけでなく、こういった温かい接客も必要であろう。
 語り部ジュニアの説明会では「勉強したことを次の世代に伝えていくのが重要」とあいさつがあった。将来、子どもたちがふるさとに戻り、地域活性化に貢献できる人材になってほしいとの強い願いも込められた養成講座である。20年前、著名な政治評論家を三尾へ車で案内した際、「ここの歴史を教えてくれ」といきなり言われ、全く対応できなかった。その人の講演会で「先程案内してくれた若い人は地域の歴史も知らない」と「つかみ」にされた苦い経験を持つ。自分の住む地域をよく知らないというのは外部からは恥ずかしいことと見られるケースもあり、語り部ジュニアの養成は大変有意義な事業と思う。(賀)