御坊市の柏木征夫市長は23日、新年度予算を発表した。一般会計は124億9709万4000円で、前年度比0・3%の微増。新規事業は防災行政無線のデジタル化へ向けた電波調査と設計、母親が集える産前産後サポート事業、ねんりんピックに向けた実行委員会の立ち上げなど8つ。芸能分野では、御坊の代名詞である御坊祭の歴史を専門家が詳細に調査する事業も盛り込んでおり、祭り好きの多い市民の注目を浴びそうだ。
新規8事業の一つ、「御坊祭総合調査事業」は2018、19の2カ年事業で実施。御坊祭に関してはこれまでDVDやガイドブックの作製などに取り組んできたが、歴史を含めた総合的で詳細な調査はできていなかったことから、貴重な民俗文化財を正しく理解し、後世に永く保存・活用していこうと取り組むことにした。民俗学、郷土学、音楽学等が専門の大学教授や染色専門家ら10人前後で「御坊祭民俗文化財調査委員会」を組織。専門家が、各組や個人が所有する祭礼関係の古文書の分析、国記録選択芸能(記録作成等の措置を講ずべき民俗文化財)である戯瓢踊の記録、屋台や四ツ太鼓の実測図面の作製、各組の獅子舞の成り立ち、工芸や染織、芸能や音楽についても詳しく調査することにしている。19年度に補足調査を行い、最終的には「御坊祭総合調査報告書」を発行する。予算は初年度分で200万円と小さいが、祭り好きの多い御坊ならではの事業として注目されそうだ。
このほか防災行政無線のデジタル化は新年度に調査と設計を行い、本格的には19、20年度で施工。総事業費約8億円の大きな事業で、初年度の調査・設計は2400万円を計上した。産前産後サポート事業は妊婦や生後6カ月までの子どもを持つ母親らが気軽に集まれるサロンを福祉センターに開設する(事業費80万円)。2019年ねんりんピック紀の国わかやまでは御坊市が健康マージャンの会場となっており、実行委員会の立ち上げやリハーサル大会運営に273万9000円を確保した。ほかには津波浸水エリアにある南塩屋の消防車庫を浸水区域外へ移転(1150万円)などとなっている。
財政調整基金からは、前年度当初比2億円増の5億6300万円を取り崩す。18年度末の残高は11億7735万8000円となる。

