全国学校図書館協議会、毎日新聞社主催の第63回青少年読書感想文コンクール最終審査で上野桧生(かいせい)君(和田小3年)の作品が小学校中学年の部で優秀作品賞に当たる毎日新聞社賞を受賞した。内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞に次ぐ賞。東京・千代田区の経団連会館で行われた表彰式に出席し、賞状や盾のほか選んだ本の著者からのメッセージやサイン本も手にした。
 応募総数は2万5847校から430万7256編。中学年の部で優秀作品賞以上に選ばれたのは7人で6人が4年生、3年生は上野君のみだった。上野君の作品は「『いのちをいただく』を読んで考えたこと」。1年生の時、先生に読み聞かせてもらった絵本で、食肉センターで牛を牛肉にする仕事をしている坂本義喜さんの物語。聞きながら泣いてしまったことが忘れられず、自分で読んでみて「たくさんの人の悲しい思いに気づいていきたい」と思いをつづった。
 表彰式には約830人が出席。舞台で賞状等を受ける時はライトが熱く、緊張したという。著者の内田美智子さんからの「しっかりした文章で食べ物のこと、命のことを考えて頂きうれしいです」というメッセージを手渡され、内田さん、絵本に登場する坂本さん、絵を担当した魚戸おさむさんの3人からの「上野桧生さんへ」とするサインが記された「いのちをいただく」もプレゼントされた。内田さんからは「いただきます、ごちそうさまはいのちのことば。心こめて」、坂本さんからは「いつかどこかで会いましょうね」、魚戸さんからは登場人物の女の子の絵、作者の3人の似顔絵とともに「おめでとうございます」の言葉が贈られている。また、審査委員が名札を頼りに上野君を探し当て「飾らない自分の言葉で書いていたところがとてもよかった。『いのちをいただく』は絵本だけでなく単行本でも出ているので、いつかぜひ読んで下さい」と言葉をかけてくれたという。上野君は「表彰式に出てよかった。立派な盾や作者の先生のメッセージをもらえて、とてもうれしいです」と笑顔で話している。