ことしも、御坊ライオンズクラブ主催の「日高地方子ども暗唱大会」を取材した。小中学生が出場して毎年行われてきたが、7度目の今回は小学生のみとなった◆個人・群読の2部門あり、開始から終了まで約5時間の長丁場。元々詩や物語が好き、演劇など舞台表現も好きなので、観客のつもりで鑑賞を兼ねて取材している。今回も、個人の優秀賞受賞者は昨年に続く受賞だったが、小学3年生ながらすでに独自の持ち味ともいうべき味わいがあって楽しませてもらった。群読の優秀賞は、全校児童6人という小さな学校の6年生2人組。1年生の時から同学年の友達がお互いだけという2人は、息ぴったりの会話文の暗唱で聴く人の心をつかんだ。聞きながら、きっと受賞するだろうなと思った◆知らなかった詩や歌に出会い調べてみるのも楽しみの一つだが、よく知っている作品がどう表現されるかも興味深い。新美南吉の名作童話「ごんぎつね」「手ぶくろを買いに」、近頃ベストセラーとなっている少年少女のための哲学書「君たちはどう生きるか」もあった。この文章が好きで選んだ、という気持の伝わるような、一生懸命な発表に好感が持てた◆9日から平昌オリンピック開幕。テレビでは毎日、日本人選手の動向が紹介され、メダルの獲得が相次いで報じられている。全世界から強豪選手の集う特別な大会。メダルは頂点の3者のみだが、上位8位は入賞で、そこに入るだけでも大変なことはいうまでもない◆賞という栄冠の数は限られているが、それがなくとも1つ1つの発表はそれぞれの個性、価値を持つ。小学生の元気な発表も聞き応えがあったが、中学生の充実した発表がないのはやはり淋しかった。勉強も忙しいだろうが、できれば復活してほしいものだ。(里)