日高川町の久留米啓史町長は12日に再開した12月議会一般質問の中で、2014年11月から休止状態となっている和佐の天文公園内の天文台について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の計画に参画している千葉工業大学の宇宙探査研究センターから使用の打診が来ていることを報告。併せて地元の愛好家を中心とした川辺天文友の会が立ち上げられたことも説明し、「大学と友の会を連携させ、生涯学習支援と地域活性化に向け再稼働へ力を入れたい」と述べた。
堀辰雄議員の質問に対する答弁。天文台は口径1㍍の望遠鏡などの設備を備えた全国屈指の天文施設だが、14年に技術職員が退職してからは休止状態となっていた。以降、活用については議会でもたびたび取り上げられ、町では大学に相談するなどして活用法を模索していた。
研究センターから打診があったのは、JAXAの計画「深宇宙探査技術実証機DESTINY+」の一環。ロケットで打ち上げられる小型衛星により、ふたご座流星群の母天体である小惑星Phaethon(フェートン)を探査する計画。センターではフェートン観測の外部拠点施設として興味を示しており、久留米町長は「具体的にはまだ決まっていないが、使用が決まれば運営費用の一部を賄ってもらったり、専門誌に天文公園の名が載る可能性がある」などのメリットを説明した。
友の会については日高地方の天文愛好家らで立ち上げた会で、現在は望遠鏡の操作方法などで意見交換していると説明。「今後は小規模な星空観察会からスタートし、活動の輪が広がっていけば」と話した。両者の兼ね合いについては「センターと友の会が連携し、住民の皆さまに宇宙や惑星について知ってもらえるようになれば」と天文台の再稼働へ期待を示した。

