日本の高齢化率(65歳以上が占める割合)は27%を超え、今後もますます高くなっていく。和歌山県はさらに高く、2017年実績で30・7%という。3・3人に1人が高齢者で、最も高い古座川町では51・3%と実に2人に1人が65歳以上。国が定める限界集落の要件の一つを満たしていることになる。古座川町に限らず、県内の限界集落は将来的に増え続けていくだろう。だからといって人口や若者を増やすのは現状を見る限り到底難しい。では徐々にすたれていくしかないのか、過疎化が進む田舎にこれから必要なことはなんだろうか。筆者なりに考えてみて思うに、交流人口を増やすしかないのではないだろうか。ここでいう交流人口とは都会の人との交流ではなく、地域の子どもや若者と高齢者の交流の機会である。
先日、印南町の切目地区で開かれた三世代ふれあい交流会に参加した。筆者は久しぶりだったのだが、ことしは中学生が学校を挙げて参加してくれたおかげで、例年以上ににぎやかだったという声を聞いた。生徒たちが綿菓子を作り、もちをつく、ただそれだけでも活気があり、親世代はもちろん、お年寄り世代も元気をもらったのではないか。子どもの声が響くというのは、それだけで地域を元気にしているのだと感じたのは、年を取ったからかもしれない。
子どもが少なくなっても、子どもの声が聞こえる範囲を広げることが地域を活気づかせ、つながりを深めることにつながるのではないだろうか。例えば地域のデイケアサロンに小中学生が参加することも地域学習の一つになる。限界集落や地域の関係の希薄化がいわれているいまこそ、世代を超えた交流の機会が必要だと思う。 (片)

