ミカン収穫時の労働災害を防ごうと、御坊労働基準監督署(池山聖子署長)は先月、有田市のJAありだ「ありだ共選」で、労働災害防止キャンペーンを行った。有田振興局や有田市、JAありだと連携。収穫したミカンを選果場に搬入する農家に対し、チラシや啓発物品を配って労災防止を呼びかけた。
 農業の労災防止に向けた取り組みで、労基署と自治体が連携するのは県内初。全国でもほとんど例がないという。同署管内での農業による休業4日以上の労働災害は、2014年以降増えており、昨年は25人で前年比5人増加。12~16年の5年間でみると、作業別では収穫が41・5%、型別では墜落・転落が49・2%を占める。収穫作業での事故の型別では墜落・転落が71・4%。月別の発生状況では12月がほかの月の3倍以上の被災者が出ている。
 そんな和歌山の名産品ミカン。昔と比べて消費量の減少が言われ始めて久しい。果物消費量ランキングでは2004年、バナナに抜かれて1位の座を明け渡したままだそう。そういえば筆者も子どものころは食べたが、近ごろは1年に数個ほどしか手に取り口にしない。周りで聞いても「あれば食べるが買ってまで...」という声。皮をむくのが面倒というわけでもないのだが。
 冬といえば「こたつでミカン」という人も少なくないはず。旬で手間いらず、そして豊富なビタミンC。定番になる理由がある。家庭にこたつがなくなったためミカン離れが進んだという説。生活のなかでミカンを手に取るシチュエーションが減ったということだろう。ミカン農家の子どもとして、収穫時の安全対策とともに、再びミカンを食べる習慣が広まることに期待したい。   (笑)