和歌山愛蘭会の第50回寒蘭展示会が和歌山市の県植物公園緑化センターで開かれ、近添誓さん(68)=美浜町和田=の出品した薩摩寒蘭「白妙」が見事総合優勝を決めた。入会した5年前から毎年出品していたが、これまで入賞経験はなく、第50回という節目の年の優勝に喜んでいる。
元設計士の近添さんは9年前の退職後、兵庫県伊丹市から夫婦で美浜町に移住。自身で設計した家を建て、敷地内に趣味の寒蘭を育てる施設を設置して、現在は約200鉢を世話している。
今回優勝した「白妙」は、名前の通り白と緑色の清楚(せいそ)な花を咲かせる品種。陶芸を趣味とする妻の雪子さん(69)に教わって初めて自分で作った鉢に植え、一度も株分けせず大事に育てた。品評会には県内の愛好家が84鉢を出品。花の美しさ、咲いた位置、葉とのバランスのよさなどで評価される。もう一つ出品した紀州寒蘭「元禄宝」も別顧問賞を受けた。
近添さんは「寒蘭はとても病気などに弱い、繊細な花。花びら1枚にわずかな傷があっても対象外となってしまうので、大事に世話してきました。第50回という節目の年に栄誉をいただき、感慨深いものがあります。10月の台風で家庭菜園などが被害を受けて落ち込んでいたのですが、元気が出ました」と笑顔で話している。

