先日、第65回県学校保健研究大会(県教委、県学校保健連合会主催)の記念講演で、御坊市出身で順天堂大学附属順天堂医院心臓血管外科の山本平准教授の話を聴いた。山本准教授は研修医への教育制度が変わってきていることや、過去の災害時の病院の対応や現在の課題などを説明し、医師や教員のあり方を説明した。その中で印象的だったのが、和歌山県民は全国的に歩かないことを示したデータだ。
 調べてみると、厚生労働省がことし9月に発表した2016年「国民健康・栄養調査」の結果。20~64歳までの男性の一日の歩数の平均値について、和歌山は6743歩でワースト5。ワースト1は高知、2位秋田、3位岩手、4位鳥取だった。ベスト1が大阪で8762歩、2位が静岡、3位が奈良、4位が東京、5位が京都。和歌山は女性でもワースト9と下位。全体的に見ても上位に都市部、下位が地方という構図だ。
 確かに自身の生活を振り返ってみると歩くことはかなり少ない。どこに行くにも車移動が基本で、駐車場から取材先の施設内を少し歩く程度。よくよく考えてみると車から50㍍以上離れることもほとんどないような気がする。姉が東京で働いているため、東京を案内してもらったことがあるが、歩くスピードが速く、長距離を歩いてもあまり疲れていないようで驚かされた。近代化された都市部にいくほど、もっとも原始的な移動手段が多くなるのは皮肉なものだ。
 とはいえ、健康のために歩くことは大切。ウォーキングを習慣付けるのは難しいが、日常生活の中で少し機会を増やしたり、スマホのウォーキングアプリに挑戦するなどして、一日の歩数を増やし、「歩かない県」を挽回しよう。    (城)