知事が地域の社会福祉向上に貢献した人をたたえる白梅賞の受賞者が決まり、ことしは県全体で10人が受賞。日高地方からは日高川町和佐、特別養護老人ホームときわ寮川辺園の総括主任介護員の森崎真喜子さん(59)=美浜町和田=が選ばれた。11月14日午前11時から県庁で表彰式が行われる。
 森崎さんは1996年から御坊日高老人福祉施設事務組合の職員となり、三尾の特別養護老人ホームときわ寮や和田の養護老人ホームときわ寮などで介護スタッフとして21年7カ月にわたり勤務。敬愛の精神を持って献身的な介護に取り組み、家族らの相談にも親身になって対応。介護福祉士や介護支援専門員の資格を取得するなど、常に向上心を持って業務に取り組んでおり、豊富な経験と知識を生かし、施設運営の中心的な役割を果たしている。また部下や同僚にも分け隔てなく接し、他者の意見や価値観も尊重する姿に、同僚職員からも絶大な信頼を得ている。
 受賞に際し「園長さんはじめ多くのスタッフの皆さんのおかげです。とても感謝しております」と笑顔。「入浴や食事など普段の業務では、常に利用者の方の安全を第一に考えて取り組み、レクリエーションなどでは楽しんでいただけるよう努力してきました。これからも利用者の方のために頑張っていきたい」と決意を新たにしている。
 白梅賞は1973年の制定以来、本年度の10人を含めて、受賞者は357人となった。