みなべ町埴田、鹿島神社(亀井隆行宮司)の秋祭りが15日に催され、雨にもかかわらず大勢の見物人でにぎわった。ことしは3年ぶりに南道地区の奴行列と芝崎地区のふとん太鼓が神輿渡御に登場し、例年以上の盛り上がりを見せた。観衆らは参道沿いで傘を差しながら見物し、ふるさとの祭りを心ゆくまで楽しんだ。
 午前中の神事では尾﨑美友さん(神島高校1年)、籠畑茉耶さん(南部高校1年)、中川未空さん(南部中学校3年)、山本恵未さん(同3年)の4人が巫女を務め、華やかに「豊栄の舞」を奉納した。午後からの神輿渡御では片町公園前の御旅所で神事が行われたあと、笠印を先頭に各地区の祭具が列をつくった。埴田地区住民の担ぐ神輿が「ヨイヨイヨイ」という威勢のよい掛け声に合わせて練り歩いた。3年ごとに登場している南道の奴行列は町指定の文化財。江戸時代初期の元和5年(1619年)に田辺藩主に任ぜられた安藤直継の入城を再現したといわれ、虎や竜などの刺繍が入った腰巻をつけた23人の奴が独特の動きで行進した。
 芝崎のふとん太鼓も3年ぶりに参加。重さは2㌧といわれ、化粧した子ども(乗り子)4人が太鼓台に乗って太鼓をたたきながら祭りの歌った。40~50人の若者で担ぎ上げ、勇ましい姿を見せた。途中で勢いよく回転させるなど迫力満点で、祭りの見せ場をつくった。各地区の祭具が宮入りしたあと、境内で獅子舞などが奉納された。宮総代長の葛城知則さんは「あいにくの天候となったが、ふとん太鼓や奴行列も参加し、例年以上に盛り上がった」と話していた。