本年度の御坊市文化賞受賞者が決まり、個人は湯川町富安の萬福寺住職で市文化財保護審議会長の塩路正さん(77)、団体はハワイアンフラサークル「Hale45スタジオ」(橋本洋子代表)=湯川町財部=が選ばれた。塩路さんは文化財の整備や人材育成に尽力しており、Hale45スタジオはハワイアンフラの魅力を積極的に伝えていることが高く評価された。表彰式は11月2日に市民文化会館小ホールで行う。
塩路さんは子どものころから地理に興味があり、大学では歴史地理学を専攻。教職についてからも歴史地理学の第一人者である京都大学藤岡謙二郎博士主宰のゼミに参加し、国内外を歩き回って足で学んだ。御坊日高では熊野古道の踏査や整備に努め、御坊寺内町を全国的に10市ほどしかない寺内町の仲間入りをさせることに貢献した。
1998年からは文化財保護審議会委員、2006年からは会長を務めており、市史の編さん、文化財の整備や活用に力を注いでいる。講演会や研修会の講師を務めたり、文化財保護の人材育成、普及啓発にも力を入れている。このほか、1986年から紀州語り部として市内の熊野古道や寺内町を訪れる観光客を案内。道案内の表示板、寺内町会館のオープンにも貢献している。1995年から保護司も続けている。
塩路さんは「身に余る光栄です。諸先輩をはじめ多くの皆さんの指導のおかげと感謝しています。賞に恥じないよう今後も精進し、地域のお役に立てるよう努めていきたい」と話している。
Hale45スタジオは、橋本代表と娘の藤原千鶴さん、橋本法子さんの母娘3人が指導者となって2000年4月に活動をスタート。10年前に開設したスタジオを拠点に、フィットネスクラブアクオ、白浜、Big・U、和歌山市内などで教室を開いており、約100人のメンバーがレッスンに励んでいる。
みやこ姫みなとフェスタ、Sioトープ子どもまつりなど地元のイベントのほか、白良浜の海開きに毎年参加。熊野古道の世界遺産登録時に本宮大社で行われたイベント、梅田芸術劇場での発表会、一昨年とことし開催した御坊市民文化会館での発表会などでは見事なフラを披露し、多くの地域住民に魅力を伝えている。教室では、年齢に関係なく踊れることや、人と人との出会いを大切に楽しい雰囲気作りを心がけており、愛好者の輪がさらに広がっているなど、地域文化向上に寄与していることが評価された。
橋本代表は「受賞の連絡をいただいたときは、すぐに生徒たちの喜ぶ顔が浮かびました。今後も地域文化の向上に役立てるよう、皆さんに喜び、笑い、感動を与えられるよう頑張ります」と話した。
文化賞は1976年度から行っており、42回目。今回を含め個人72人、26団体が受賞している。

