御坊市中町2丁目の御坊寺内町会館で27日に講演会が開かれ、紀州鉄道紀伊御坊駅の大串昌広駅長が「紀州鉄道に託す私の夢」をテーマに話した。
 同会館では9月末まで紀州鉄道の展示を行っているのに合わせて講演会を開いた。地域住民ら25人を前に大串駅長は、幼稚園のころから思い描いていた鉄道の運転士になる夢を51歳で実現した体験談を披露。高校卒業後、大阪市交通局に就職し地下鉄の駅員をしながら運転士を目指していたが、父親が体調を崩し、稼業を継ぐために2年で退職。「夢をあきらめて帰ってきたことにモヤモヤしていた」と当時の心境を振り返った上で、「学科はもちろん、150カ所ある車両点検の実技試験は体力的にも厳しかったが、先輩や家族の支えのおかげで長年の夢がかなった」とあきらめずに夢を持ち続け、努力することの大切さを訴えた。
 最後に「これからも紀州鉄道は地域の活性化に貢献できるよう、さまざまなイベントを企画して盛り上げていきたい」と地域振興に取り組んでいく決意を示した。