先日、和歌山高専の特別授業で、参議院議員青山繁晴氏の妻で東京海洋大学准教授、メタンハイドレートの研究者でもある青山千春さんが講演した。
 メタンハイドレートと言えば日本の海底に眠る資源。天然ガスの主成分となるメタンガスと水で構成されたもので、海底では氷の状態になっており、「燃える氷」と言われている。過去の調査で、和歌山沖の海底にもたくさん埋蔵されていることが判明。取り出すことができれば、日本が資源国になれる可能性があるという。
 ネックとなるのは海底から取り出す方法。メタンハイドレートは圧力が低い場所に持ち出すと気化してしまう。以前から採取法の検討や試験が行われていたようだが、4~6月にかけて行った試験でついに採取に成功したとのこと。採取できたのは海底のさらに下に埋蔵された「砂層型」と言われるメタンハイドレート。採取法は埋蔵されている場所で気圧を下げて、ガスだけを取り出す。青山さんが言うにはあまり大きく報道されなかったが、画期的なことだという。
 講演を聴いてさっそくインターネットで検索してみると、ガスの採取成功に関する記事がいくつか見つかった。今後商業化に向けて取り組むようで、日本が資源国になる日もそう遠くないかもしれない。
 「砂層型」が太平洋側に多いのに対し、日本海には海底の表面に蓄積した「表層型」が多い。この「表層型」については採取方法がいまのところなく、青山さんも学生にアイデアを呼びかけていた。講演では燃焼実験もあり、生徒たちは氷が燃える様子に目を輝かせていた。この日の感動を忘れず、いつの日かメタンハイドレート掘削に大きな功績を残す研究者が現れることに期待したい。     (城)