在バンクーバー日本国総領事の岡井朝子氏が12日に美浜町を訪問し、三尾のカナダ資料館を視察した。
 岡井氏は、一時帰国した際に地方自治体の国際的な取り組みなどを支援する外務省の地方連携推進室のプログラムの一環で来町。カナダのリッチモンド市と観光や経済交流などを推進する覚書を締結している和歌山市で市長表敬訪問などを行ったあと、カナダに縁のある美浜町三尾にも立ち寄った。
 カナダ資料館では森下誠史町長、笠野和男副町長、西山巨章地方創生統括官、町カナダ交流会会長の鈴川基次町議の案内で、生活用具や貴重な文献などの展示品をじっくりと見て回った。森下町長は「(これらの資料は)地方創生の中で、活用を考えています」と岡井氏に説明し、岡井氏は「日系の若い方は自分のルーツ探しに関心を持っている。もっと(資料を)整理し、よく分かるようになるといい。日系の方の歴史をたどるツアーで、こういうところへ来ていただくのもいいと思います」と話していた。