人生のテーマは「一生遊ぶ」。何ともうらやましい生き方だが、それを実践している人がいる。先日、由良町とふるさと協定を締結している摂南大学の学生たちが同町でフィールドワークを行った際に、講演を行った一般社団法人白崎観光プラットフォームの中西剛史代表理事である。
 講演では、自虐的でもあるが、学生時代の偏差値は「27・8」で、漢字を勉強し始めたのは働き始めた20歳になってからと紹介。遊びでやっていたダイビングがいまのインストラクターという仕事になり、白崎海洋公園を運営して観光振興に携わるようになった。「日本一の会社をつくる」を目標に掲げ、ダイビングスクールとして日本一の栄冠に2年連続で輝いた実績も。遊ぶことが好きで、遊ぶことが得意、それがたまたま仕事になったといった感じ。失礼な話、ずいぶん適当な生き方だと思ったが、その遊びに対する情熱や好奇心のすごさは相当なもの。しかも、ぶれていない。例えばこれが遊びに対してではなく、勉強や他の仕事が好きだったとしても、同じようにそれに対して全精力を費やし、素晴らしい成果を上げていたのではないだろうかという、力強さを感じた。
 社会面の記事では紹介できなかったが、中西氏は学生に対して「人生のテーマはあるか。やりたいことはあるか。夢中になれることはあるか。好きなことをやっているか」と質問。その上で若い時から、何か信念を持って貫いていくことの大切さを訴えるとともに、「嫌々やることならやめろ」とアドバイス。「好きこそものの上手なれ」ということわざ通りの生き方に、老若男女問わず考えさせられるところがあるのではないだろうか。(吉)