第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会が7月1、2の両日、カザフスタンで開催される。直接打撃制空手の体重別世界一を決める4年に1度の大舞台。日高地方からは男子中量級に新極真会和歌山支部御坊道場の前田優輝選手(25)=美浜町和田、志賀小学校講師=、同軽重量級には優輝選手の弟で同じく御坊道場の前田勝汰選手(23)=同、御坊市役所=が出場する。2人は21日、地元の壮行会で4年前、兄弟ともに届かなかった世界一奪取を力強く誓った。
 前田兄弟は昨年5月、第3回全日本フルコンタクト空手道選手権大会でそろって優勝。優輝選手は中量級で3連覇、勝汰選手は軽重量級で初優勝を飾り、第6回全世界大会の出場権を手にしていた。
 21日の壮行会は前田兄弟の地元、和田東中地区であり、東中会場に親戚や幼いころから2人を知る地域住民ら約40人が集まって盛大に開かれた。開会あいさつで東中地区の稲谷好且地区会長は「小さな東中地区の中で、世界へ羽ばたく選手を少しでも応援できればと思う」と一層の後押しを呼びかけた。
 前田兄弟の試合のビデオ観賞や歓談などに続き、前田兄弟が道着に着替えて登場。優輝選手は豪快な板割り、勝汰選手はミットへの強烈な蹴りを披露した。2人のデモンストレーションでは出席者が板、ミットを持つ役も務め、技の威力や切れを体感。ミットを持った男性が弾き飛ばされると、驚きの声が上がっていた。
 前田兄弟が出場する階級は、いずれも世界各国、各地域代表の32人がトーナメントで激突。初戦の対戦相手は、優輝選手がオーストラリアの選手、勝汰選手がカナダの選手と決まっている。前回大会準優勝の優輝選手は「こういう場(壮行会)は本当にありがたい。本番では苦しい場面ばかり。そんな時に思い出すのが厳しい練習をしてきたこと、それに応援してくれる人たちのこと」と話し、「苦しい場面ではきょうのことも思い出して、ここで優勝報告できるように頑張ります」ときっぱり。前回大会3位の勝汰選手は「地元で壮行会を開いていただいてすごく心強い」と感謝したうえで、「幼いころから空手を始め、この大会での優勝を目標にしてきた。今回頑張って絶対優勝したい」と闘志をみなぎらせた。
 兄弟そろっての世界一奪取で「今度はこの場で祝勝会ができれば」。地元の温かいエールに決意を新たにし、2人は4年前のリベンジに挑む。