スタッフ、食材とも慢性的な不足に悩んでいる「御坊こども食堂」に、地域住民や事業者から支援の輪が広がっている。今月上旬、協力を呼びかけるチラシ等を配布して以降、ボランティアスタッフに新たに3人が加わり、野菜や梅などの食材、足りていなかった食器類の提供が続々。ただ、それでも十分足りているわけではなく、食堂を運営するフードバンク和歌山では支援に感謝するとともに引き続き協力を求めている。
すべての子どもたちに安心してご飯を食べてもらう場を提供しようと、御坊市に事務局を置くフードバンク和歌山(古賀敬教会長)が昨年9月にオープン。子育て世帯から好評で、当初、毎月第2・4日曜日だけだったが、ニーズに応えて毎週土曜日の昼間も開設している。人気の半面、スタッフはわずか4人で、調理や配膳、食器洗いなどすべてこなしているほか、食材は慢性的に不足。現状を少しでも改善できればと、今月上旬には食堂の運営と子どもの学習を支援するボランティアスタッフ、食材提供を呼びかけるチラシを配布したり、地方紙に掲載するなど広く協力を求めた。
PR効果はてきめんで、その後、「学習支援や食堂運営に少しでもお手伝いできれば」と女性2人、男性1人の3人がボランティアスタッフに加わり、ほかにも2人が「時間があるときには協力したい」と手を挙げてくれているという。1カ月足らずのうちに、足りていなかった茶碗やコップ、小鉢など食器の提供は2件から、食材提供も10件以上あった。野菜を中心に鮮魚のタチウオなど初めての食材もあり、メニューが豊富になった。梅の収穫時期のいまは、事業所から「所有する梅畑から自由に持って行ってください」とのうれしい申し入れもあり、スタッフが出向いてコンテナいっぱいの梅を収穫したケースもある。
フードバンク和歌山事務局の鈴木正文さんは「皆さんの善意の気持ちに本当に感謝の言葉しかありません」と喜び、「おかげさまで子どもも増え、いまでは最高で70人が来てくれて、やりがいを感じています。人手も食材もまだ十分足りている状況ではありませんので、今後も提供お願いします。連絡いただければ取りにうかがいます」と話している。連絡は鈴木さん℡080―3792―0000。

