「ラッスンゴレライ」なんていえば「何それ」といわれかねず、あれだけ大ブームを巻き起こしたピコ太郎ですらすっかりテレビで観なくなった。いまの時代、芸能界の流行り廃りは本当に早く、40代のおっさんではついていくのに苦労する。
その芸能界では当然、「芸は身を助ける」という部分が大きい。「○○芸人」というのが登場するようになって久しい。「○○芸人」とは特に詳しい分野を持った人たちで、俳優やアイドルにもたくさんいる。よくテレビでも見かけるのは最新の家電にめちゃくちゃ詳しい「家電芸人」、肉やワインなど美食家の「グルメ芸人」、アイドルにはまっている「オタク芸人」ら。芸人自体、演芸や特殊芸でお客さんを楽しませて収入を得る職業であるが、いまはそれだけで生き抜いていくことはできない。いくつも冠、レギュラー番組を抱える大物司会者らは別にすると、「さらに一芸」が必要のようで、なかには甲子園に滅法精通している「高校野球芸人」、占いを得意にしている「手相占い芸人」、家庭の収納などの資格を持つ「収納王子」らも存在。それぞれ時折、そのシーズンや特集の番組などでスタジオに呼ばれ、出演機会に恵まれているのを目にすると、やはり「芸は身を助ける」と感じる。
「浅くても広く、とにかく何にでも興味を抱く」が大原則と思う記者の仕事でも、「一芸」、すなわち誰にも負けない分野を持つことは重要。それがなければ、取りえのないさえない記者とみられる。ゴールデンウイークが過ぎ、4月から社会人になった人たちも、そろそろ新生活に慣れた頃。頼りにされるようになるためには、仕事でも私生活でも「一芸」を磨いておくことをお勧めする。 (賀)

