全国の高専専攻科生を対象に、優れた研究活動を行ったと認められる学生に贈られる日本高専学会の2016年度研究奨励賞で、和高専エコシステム工学専攻2年生の西畑慶一さん(南部中出身)が最優秀賞に選ばれた。次世代の有機系太陽電池の課題を克服するための画期的な提案。国内の高専専攻科の発表の場としては最高峰で、同校初の最優秀賞受賞となった。
全国の高専から推薦を受けた26件の応募があり、最優秀賞2人、優秀賞3人、特別賞1人が選ばれた。
西畑さんの研究課題は「イオン液体と導電性高分子を相乗効果的に用いた有機系太陽電池の開発」。現在、一般に普及しているのはシリコンを使った太陽電池が中心だが、次世代型の太陽電池として有機系が注目されており、各機関でも研究が進んでいる。有機系の特徴はシリコンと比べて軽く、薄く、また折り曲げたりできるなどの柔軟性がある一方、耐久性の低さが課題となっている。
西畑さんは課題の克服へイオン液体と導電性高分子の相乗効果に着目。専攻科2年間で研究を重ね、ついに耐久性の優れた有機系太陽電池の開発に成功した。このまますぐに製品化できる研究ではないものの、有機系の耐久性を克服するためのパイオニア的な研究内容となった。この研究内容は国際学会で4回、国内学会で12回の発表も行っており、国立高専機構からも表彰されているほか、同校でも「高専専攻科生としては稀にみる輝かしい研究業績」として評価している。
西畑さんは今月で専攻科を卒業し、横浜国立大学の大学院へ進む。受賞に際し「専攻科での研究活動は大変でしたが、成果がこのような形で評価されてとてもうれしい。これを励みに大学院でも頑張りたい」とさらなる研究へ意欲を見せている。

