国土交通省が21日発表した平成29年1月1日時点の公示地価で、和歌山県内の各用途を集計した全体の平均変動率はマイナス1・6%。平成4年以降、26年連続の下落となったが、下落幅は6年連続改善し、前年より0・2ポイント縮小した。日高地方は住宅地9地点、商業地5地点がすべて下落し、県内の用途別下落率マイナス1位は住宅地が海岸に近い由良町阿戸、商業地も日高地方の御坊市薗の大浜通りとなった。
公示地価は、民間の不動産取引や相続税評価の目安となり、国交省土地鑑定委員会が県内180地点を調査。前年から継続調査している173地点のうち、価格が上昇したのは27地点、横ばいは9地点、下落は137地点だった。
県内全用途の平均変動率は、前年より0・2ポイント改善のマイナス1・6%。住宅地は田辺市の南新万と神島台、上富田町南紀の台がいずれも3年連続で上昇し、商業地は和歌山市や岩出市で上昇がみられたものの、平均変動率は前年より0・1ポイント拡大のマイナス1・4%で、近畿で和歌山県だけが下落した。
日高地方は調査が行われた住宅地9地点、商業地5地点がすべて下落し、県内の変動率マイナス1位は住宅地、商業地とも日高地方。住宅地の変動率マイナス1位は由良町阿戸字木場坪1001番18(1平方㍍当たりの価格は2万4600円)で、前年比は1400円減、変動率はマイナス5・4%となっており、県は「海岸に近く、津波被害リスクが懸念されることなどから下落が続いている」としている。
商業地の変動率マイナス1位は2年連続で御坊市薗字桃之木232番4(大浜通り・価格は4万7100円)となり、前年比は2400円減、変動率はマイナス4・8%。県は「低層店舗、事務所等が混在する商業地域だが、国道42号、御坊ICに接続する県道など通行量の多い路線商業地に顧客が流れ、需要が弱く、価格が下落している」とみている。
その他の日高地方の価格は次の通り(カッコ内前年比・みなべ町分は3面)。
【御坊市】《住宅地》島字籠田151番6=3万3200円(1800円減)▽湯川町富安字小谷2197番14=2万1600円(1000円減)▽湯川町小松原字中ノ坪198番1=3万2100円(1200円減)《商業地》湯川町財部字受持之本831番3外=6万5500円(800円減)
【美浜町】《住宅地》田井字釜井戸285番3=2万9600円(1100円減)▽吉原字大松原1090番18=2万3700円(900円減)《商業地》田井字番留566番1=3万9000円(1600円減)
【由良町】《住宅地》里字野手845番4=2万800円(1700円減)《商業地》里字吉路437番2外=2万8700円(700円減)

