国保日高総合病院(曽和正憲院長)は早ければ5月の大型連休明けにも、新しく「形成外科」の外来診療を開始する。週1回、県立医科大附属病院から派遣される医師が患者を診察し、簡単な手術や処置は日高病院で行う。
 形成外科とは、生まれつきや加齢、事故、手術などで生じた異常や変形に対し、機能だけでなく形態的により美しくする外科学。主な疾患としては顔面骨折、指の切断、手術の傷痕などの外傷、皮膚がんやほくろ、ケロイドなどの腫瘍、口蓋裂や小耳症などの先天異常のほか、乳がん手術後の乳房再建、顔面神経麻痺の改善などがあり、国内には現在、約2600人の専門医がいるが、和歌山県内はたった8人、有田・日高地方の病院に常勤医はいない。
 県立医科大附属病院も形成外科はようやく平成27年7月に開設したばかり。9日には同医科大形成外科学教室初代教授の朝村真一氏(47)が日高病院で講演、日高病院の医師や看護師、日高医師会の内科医、小児科医ら約50人を前に、形成外科の役割、専門分野、先進の医療技術などを紹介した。
 講演終了後、日高病院の曽和院長は紀中の総合病院初の形成外科開設に向け、「地域の開業医の先生とも連携し、ご協力をいただきながら、御坊日高地方の患者さんの悩みを解消できるように努力していきたい」と述べた。