御坊市内で9日、市役所や金融機関の職員をかたり、現金をだまし取ろうとする電話が相次いだ。「保険金の払い戻しがある」「ATMコーナーへ行ってください」という還付金詐欺の手口で、御坊署はすぐに市内の無人ATMコーナーに署員を配置。10日も引き続き、警戒を強めるとともに、注意を呼びかけている。
同署によると、9日午前中、80代の一人暮らし女性宅に市役所の職員をかたる男から「健康保険の払い戻し金があります。封筒が届いていませんか。早く手続きしないと受け取れなくなります。近くに銀行ないですか」という電話があり、男は女性にATMコーナーへ行くよう指示。別の70代の女性宅には同じく市役所の職員をかたって「還付金があります」、その後、金融機関の職員をかたって「ATMコーナーへ行ってください」という電話があった。いずれも詐欺に気づき、要求を拒否したり、市役所に問い合わせたため、被害はなかったが、同署が確認しているだけでも同日中に同様の電話が4件あり、実際はそれ以上あったとみられている。
この詐欺の多くは還付金があると言ってATMコーナーへ誘い出し、言葉巧みに携帯電話で操作を指示する手口。同署管内でも先月に1件、約49万円の被害が発生している。同署は9日、詐欺電話を確認したあと、すぐ日高病院前、JR御坊駅前、オークワロマンシティ御坊店前に署員を配置し、利用者に警察の電話番号や「医療費の還付金がある、こんな電話は詐欺です。振り込む前にまず相談」と書かれたチラシと啓発用のポケットティッシュを配布。10日は松源御坊店を加えた4カ所で警戒、啓発を行い、携帯電話で話しながらATMを操作する人がいれば声をかけていく。同署は「ATMで返還手続きは詐欺です。還付金がATMで返還されることはありません。このような電話があればすぐに御坊署℡0738―23―0110へ相談してください」と注意を呼びかけている。

