日高高校(上田優人校長)でOECD(経済協力開発機構)イノベーションスクールの取り組みに参加している1、2年生7人が12日から8日間、ドイツのコンスタンツ市を訪れ、同様にOECDに取り組んでいる現地の高校生と交流する。
 OECDはヨーロッパ諸国を中心に日本やアメリカなど先進35カ国が加盟する国際機関。イノベーションスクールは2030年に予想されるさまざまな課題について、高校生自身が解決する力を身に付けることを目的に実施。参加各国の中でいくつかのクラスターと呼ばれるグループをつくっており、日高高校は田辺高校など合計5校で和歌山クラスターとして活動。取り組みは海外のクラスターと連携して行っており、和歌山は、コンスタンツ市のベッセンベルク高校、トルコの3つの学校とネットワーク校となっている。
 ドイツを訪問するのは同校でイノベーションスクールに参加している約20人中の7人と田辺高の4人。メインは6日目の17日でベッセンベルク校を訪れ、取り組みなどを発表。日高高生は日高地方の道成寺などの名所、せち焼きなどのグルメ、特産の花についてプレゼンを行う。
 生徒の1人岡田彩花さん(2年)は「ドイツの高校生との交流を通じて、日本との違いを学びたい」と話している。訪問は岡田さんのほか、2年生の辻明希さん、1年生の宇田奈那子さん、橋本朋佳さん、松村愛恵さん、中尾美結さん、山本侑加さん。