御坊市教育委員会は27日朝、市内の公立4幼稚園、6小、5中学校(大成含む)の児童や教諭ら633人(午前9時現在)が下痢や嘔吐(おうと)、発熱など食中毒とみられる症状を訴えたため、すべての幼稚園、小中学校を臨時休園・休校にした。全施設の休園・休校措置は初めて。市教委や御坊保健所では感染拡大防止対策を講じるとともに、給食が原因の可能性があるとみて、調査に乗り出している。
市教委によると26日夜から児童らが症状を訴え、27日朝に欠席が相次いだため臨時休校を決定し、登校していた児童らを帰宅させた。9時現在、すべての児童、教諭ら2267人中3分の1近くが症状を訴えている。幼稚園、小学校、中学校別の内訳や、症状の重さ、ウイルス性かどうかなどは現在調査している。
市内の日高病院では26日夜に同様の症状を訴える子どもから大人まで数十人が殺到。近隣の病院にも連絡するなどして対応した。27日朝時点ではこれらの症状による入院患者はいないという。
原因については、すべての施設が市立給食センター(南塩屋)で調理している給食を食べているため、可能性が高いとされている。26日の献立は「サバの味噌煮」「きんぴら大豆」「けんちん汁」など。給食の配送先は市内の幼稚園、小中学校のみだが、センター内にも同じ給食を食べ、同様の症状を訴える従業員がいるという。また幼稚園については26日は、給食を食べていなかった。
市教委では原因究明に乗り出すとともに学校内を消毒するなど感染拡大防止に取り組んでいる。学校など授業再開のめどは未定となっている。奥幹夫教育長は「皆さんに迷惑をかけて申し訳ありません。原因はわかっていませんが、いまは感染拡大防止へ全力で取り組んでいきたい」と話している。

