全国の高校生を対象に絵画や写真、工芸、音楽、映像などの作品を募集する〝世紀のダ・ヴィンチを探せ!〟高校生アートコンペティション2016で、紀央館美術部の楠山実季さん(3年)の作品「みーちゃん」が入選した。
 16のジャンルのアートの中から優れた作品を表彰するコンペティション。ことしは1943点の応募があり、上位8番目となる入選には全作品の中から107点、絵画では460作品中16点が選ばれた。
 楠山さんの「みーちゃん」は飼い猫を題材とした作品。向けたカメラを不思議そうに見る猫の顔のアップを縦162㌢、横130㌢のF100号という大きなキャンバスに油彩絵の具で描いた。ことし2月から10月まで約9カ月かけて猫の顔に生えている細かい毛を1本1本丁寧に描いた大作となっている。
 受賞に際し「もっと上を目指していたので少し残念ですが、入選できてよかったです」と話している。猫を題材とした作品は2作目で、1作目は昨年、大阪成蹊アート&デザインコンペティションで上位3番目の毎日新聞社賞に選ばれた。今回で高校最後の作品となったが、大阪芸術大学への進学を決めており、さらなる作品作りに意欲を見せている。