和歌山県がことし10月から進めている障害者への配慮を推進する「あいサポート運動」の一環で、企業や事業所等を対象にした「あいサポーター認定団体」に、日高地方で初めて御坊市薗の倉庫カフェWAWAWA(玉置徹代表)が登録された。来年1月からは、玉置代表が講師となって月1回程度、あいサポーター養成講座を開講する計画で、「サポーター1000人を目標に頑張りたい」と張り切っている。
 あいサポート運動は、さまざまな障害の特性や障害者への配慮を正しく理解し温かい地域社会を築こうと、鳥取県から始まった取り組み。和歌山県も10月からスタートさせており、県内各地であいサポーター養成講座を開講し、運動を推進する事業者や団体をあいサポーター認定団体として登録している。玉置代表は、障害のある人が描いた芸術作品をオリジナルブランドとして販売・レンタルしているNPO法人ワークス・アールブリュット推進協議会(御坊市)の代表も務めており、ことし11月にはサポーター養成講座の会場として倉庫カフェを提供している。
 まだ取り組みを始めて2カ月ほどで認知度も低く、サポーター認定団体も少ないのが現状。玉置代表は単に認定団体に登録しただけでなく、サポーターを増やしていこうと自らが講師となって倉庫カフェを拠点に養成講座を開講していくことにした。
 あいサポーター養成講座は、障害の特性を理解するためのDVD観賞と、運動の目的や趣旨の説明など約1時間の研修。受講した人はサポーターとして「あいサポートバッジ」が交付される。玉置代表は堅苦しい研修ではなく、コーヒーを飲みながら、また少人数なら倉庫カフェ2階のこたつ部屋で気軽に受講してもらうことにしている。玉置代表は「障害といってもさまざまな特性があります。まずは知ることから始めてほしい。1時間の講習を受けるだけでも、これまでと違った見方ができると思います。互いに思いやる心を持つことは、障害者福祉だけでなく地域全体が優しくなることにつながると思います。ぜひ気軽に受講してほしい」と呼びかけている。申し込みや問い合わせは倉庫カフェWAWAWA℡0738-52-7878。