よみきかせサークルみなべは3日、みなべ町東本庄の来迎寺できのくに「語り」寄席を開いた。約50人が来場し、群読や語りが披露された。
 読み聞かせサークルのグリムの会(印南町)、はなまる(御坊市)、和歌山よみきかせの会連絡会が共催。主催者を代表してよみきかせサークルみなべの川口せつ子さんが「一生懸命に練習してきた私たちのお話の世界を皆さんに楽しんでもらいたい」とあいさつした。
 トップで登場したはなまるは群読で「ソメコとオニ」を発表。オニが遊び足りないソメコをさらって岩屋に連れ込み、親に金一俵を要求するはずだったが、ソメコはまったく怖がらず、逆にオニがソメコの遊び相手をさせられる。最後にはソメコの親に「ソメコを連れて帰ってくれたら金一俵を渡す」という手紙を送るという物語。メンバーの5人が生き生きと読み上げた。他にも語り「紀州ばなし」、群読「月夜なり」などが披露され、会場からは大きな拍手が送られていた。