JA紀州(久保秀夫組合長)は、ことしから本格的に梅の剪定枝の市場出荷を始める。神や仏への正月用の供物として需要があるという。1日にはみなべ町と印南町の5会場で講習会も開かれた。出荷は今月5日から中旬まで、20万本を見込んでいる。同JAでは「捨ててしまう剪定枝を有効活用できる」と期待している。
 「不要な梅の枝を有効に利用できれば」と昨年、JAのみなべ・いなみ花卉(かき)部会で試験的に実施。ことしは梅部会も加わって本格的に取り組みを始めた。五葉松(松)、熊笹(竹)と合わせて「松竹梅」とし、神や仏への正月用の供え物などとして需要があるという。京阪神方面や中部方面の市場からの引き合いがあり、ことしは20万本を見込み、うち梅どころのみなべ町と印南町の2町で15万本を目標としている。
 出荷は梅の枝(徒長枝)の先端部分を40㌢の長さにそろえ、50本ずつまとめて箱に詰める。価格は1本当たり8~10円程度。出荷に先駆け、1日にはみなべ町と印南町の5カ所で講習会が開催され、「傷が付いていたり病気があったりする枝はダメです」などと品質管理などについて説明した。講習会場の一つとなったみなべ町気佐藤の統合選果場では農家約10人が参加。熊岡の女性は「手間はかかりそうだが、捨てていた枝が出荷できるので始めてみようと思う」と話していた。