4日から始まる人権週間へ向け、子どもの虐待防止活動に力を入れている日高地方の子育て応援ユニット「ハッピー・ママ・ライフ(HML)」は、LGBT(性的マイノリティー)への理解をより深める活動を本格的に展開する。ことし5月、LGBTの周知に熱心なキャロライン・ケネディ駐日アメリカ大使と東京で面会し、エールを受けたのがきっかけ。今後は、小学校の教員ら向けのワークショップを開催し、正しい知識を広めたい考えだ。
LGBTはレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(心と体の性が一致していない人)の頭文字。アメリカでは昨年、すべての州で同性結婚が合法化されるなど進んでいる。日本では東京渋谷区などで同性パートナーシップ条例ができるなど少しずつ前進しているものの、まだまだ浸透していない。HMLでは性同一性障害や同性愛などで悩んでいる子どもが安心して学校や日常生活を送れるようにと、ことしから理解を広める活動を始めている。
2月に小学校の保護者を対象に初めてワークショップを開いたことが地方新聞や大手新聞に取り上げられ、ケネディ大使の目に留まった。HMLメンバーとぜひ会いたいとの意向を受け、5月にメンバー7人が大使公邸を訪ねた。ケネディ大使は約1時間にわたり、活動について一人一人からじっくり話を聴き、「皆さんの活動を応援していきたい」とエールを送った。アメリカを代表する有名大使からの激励にメンバーは「よし、やっていくぞ」と思いが強まったという。
今後は、LGBTについて正しい理解を深めるため、まずは学校の教員向けのワークショップを積極的に展開していく方針。HML事務局でケネディ大使と懇談した竿本有紀さんは「わたしたちのように、当事者でない団体が理解を深める活動を行っていることに大変関心を持っていただきました。とにかく相手の話にじっくり耳を傾ける姿勢に感心させられ、いい経験と勉強になりました」と振り返り、「13人に1人が性的マイノリティーといわれています。性の多様性を小さいころから知る機会を設けたい。とくに過ごす時間が多い学校では、男と女という単純な分け方に苦しんでいる子どもがいることを大人に知ってもらいたい。すべての子どもが安心して学校、家庭、地域で過ごせるよう取り組み、ケネディ大使の激励に応えたい」と話している。

